せっかくヒマになったから・・

落語もマジックショーも中止・延期でヒマ
じゃあ宝物の整理をしとこうかな・・決して終活じゃぁないぞ

宝物ってのは「カセットテープ」
そう、今の子供たちは見たこともないだろうアナログオーディオ

中学進学時に親戚一同からもらった祝いの小遣いを貯めて買った生まれて初めての大きな買い物
当時最先端のラジカセ


思えば５０年も前のことなんだなぁ・・ウチにオープンリールのテープレコーダーはあったものの自分専用じゃないしラジオからの録音ができなかったんだよね
やっと買ったラジカセ、そのころ１０,０００円を超えていた
（しつこいが５０年前のこと、学食でカレー６０円・うどん２５円っていう時代）
やっと手に入れたラジカセはやたらデカくて重くて、でも嬉しかった

友人たちはよくわからない外国弁の歌を録音してたが、私はもっぱら落語と漫才
テープが高くてとても何本も買えなかったんで何度か聴いたら上書き録音しなきゃならなかった
でも中学生の頭ってのはとっても柔らかい、「おもしろい」って思った噺は１回でほぼ覚えてた、３回聴けばソラで言えた
もちろん丸コピー、個性なんてありゃしない
それで十分楽しかった
で、翌週は上書き録音して何度も聴いてた
小円遊の狸賽なんかテープが擦り切れて聴きとれなくなってた

そのうちテープがグングン安くなって、小遣いで何本も買えるようになった
進学して「オチケン」に入るまでにずいぶん溜まってた
それからもラジオの演芸番組を録音していった、タイマー予約なんてないからけっこう手間がかかった

そして今かなりの数のカセットテープが劣化してベトベトになりかけてる
ダビングしておかなきゃなぁ・・と思いながら２０年くらいたってる

で、ヒマになったってことでダビングを決意
　　（金はかからんし、ヒマならタップリあるんで）
カセットからＣＤ‐Ｒに録音できるデッキを奮発して作業にかかった
この貴重な音源は最近落語を始めた人じゃぁ手に入らないだろう・・youtubeにないものも多い

よく「引っ越しの荷造りをしていて古いアルバムを見たまま作業がすすまない」ってのがある・・その状態

３０～５０年前の音源から当時を思い出して・・ふと気付くとストップボタンを押し忘れてる・・アナログなんだから手動で止めなきゃなんないんだ・・やり直し

いかん、このペースじゃダビングし終えるまでに寿命が尽きちまうぞ