・・錬金術師・・のように・・

相変わらず出番もないし、アナログ落語をデジタル変換するのも飽きてきた
ヒマな時期に金をかけずにできることってのがあるはず
・・・ってことで、マジックネタの構成を考えることにした

と言ってもカード（トランプ）を使って鮮やかにしなやかに・・なんて本格的なモンは、こりゃとてもじゃないけど指が動かん
それに主なフィールドは公民館とか敬老会とかなんで、数十人に見せるには小さすぎる（もちろんテクがありゃ１００人でも惹きつけられるけどね）

いつもやや大きな道具+かなり多いしゃべりで進めて行くが、必ずお客様の瞳がキラキラするのは「お金」を使ったとき
コインマジックは指の動きがぎこちないし、小さいのであまり使わない
もっぱら「紙幣」
　　
１,０００円札を２枚にする、ってのをいつもやってる
　「この１,０００円をどうしましょうか」
　「増やして」
　「何枚に」
　「１００枚」
　「これが１００枚に増えたらここで手品なんかやってませ～ん」
・・・って２枚にするってパターン

まぁこれでずっとやってきたんだけど、もうちょっとヒネリがほしい
いろいろ考えてみて
　　空中から１,０００円札を出す
　　　　　⇓
　　これを４枚に増やす
　　　　　⇓
　　そのうち１枚を２枚に増やす（これはいつものヤツ）
　　　　　⇓
　　増えた１枚を１０,０００円札にする（+オチをつける）

にすることに・・・さっそく練習してみると・・・まぁまぁいけそう
「よっしゃ、これでいこう」ってのはいいけど、これまでなら２,０００円用意しときゃよかったのが１４,０００円必要になっちまった

　　　　　
　　　・・講演の前にアルバイトしなきゃ・・

せっかくヒマになったから・・

落語もマジックショーも中止・延期でヒマ
じゃあ宝物の整理をしとこうかな・・決して終活じゃぁないぞ

宝物ってのは「カセットテープ」
そう、今の子供たちは見たこともないだろうアナログオーディオ

中学進学時に親戚一同からもらった祝いの小遣いを貯めて買った生まれて初めての大きな買い物
当時最先端のラジカセ


思えば５０年も前のことなんだなぁ・・ウチにオープンリールのテープレコーダーはあったものの自分専用じゃないしラジオからの録音ができなかったんだよね
やっと買ったラジカセ、そのころ１０,０００円を超えていた
（しつこいが５０年前のこと、学食でカレー６０円・うどん２５円っていう時代）
やっと手に入れたラジカセはやたらデカくて重くて、でも嬉しかった

友人たちはよくわからない外国弁の歌を録音してたが、私はもっぱら落語と漫才
テープが高くてとても何本も買えなかったんで何度か聴いたら上書き録音しなきゃならなかった
でも中学生の頭ってのはとっても柔らかい、「おもしろい」って思った噺は１回でほぼ覚えてた、３回聴けばソラで言えた
もちろん丸コピー、個性なんてありゃしない
それで十分楽しかった
で、翌週は上書き録音して何度も聴いてた
小円遊の狸賽なんかテープが擦り切れて聴きとれなくなってた

そのうちテープがグングン安くなって、小遣いで何本も買えるようになった
進学して「オチケン」に入るまでにずいぶん溜まってた
それからもラジオの演芸番組を録音していった、タイマー予約なんてないからけっこう手間がかかった

そして今かなりの数のカセットテープが劣化してベトベトになりかけてる
ダビングしておかなきゃなぁ・・と思いながら２０年くらいたってる

で、ヒマになったってことでダビングを決意
　　（金はかからんし、ヒマならタップリあるんで）
カセットからＣＤ‐Ｒに録音できるデッキを奮発して作業にかかった
この貴重な音源は最近落語を始めた人じゃぁ手に入らないだろう・・youtubeにないものも多い

よく「引っ越しの荷造りをしていて古いアルバムを見たまま作業がすすまない」ってのがある・・その状態

３０～５０年前の音源から当時を思い出して・・ふと気付くとストップボタンを押し忘れてる・・アナログなんだから手動で止めなきゃなんないんだ・・やり直し

いかん、このペースじゃダビングし終えるまでに寿命が尽きちまうぞ

確定申告

これまで税務署なんて縁がなかったが、サラリーマンを辞めたら行かにゃならんモンらしい
年の途中で退職した方は申告が必要です・・って、ちょうど年度末だったんだから無視・・ってワケにゃいかんらしい
年金もチョッピリいただいたことだし、公民館から講師料の源泉徴収票も届いてる
しょ～がない、行くことにした（ど～せヒマだし・・・）
（こんなに若くない・・念のため・・）

ま、こんなこともあろうかと領収証はせっせと溜めこんでた
羽織は安かったけど寸法直しがムッチャ高かったし、マジック道具の材料は合計すると「えっ」てぇくらいかかってた、百均とか手芸屋とか東急ハンズやマジックショップ・・ずいぶん買ったなぁ・・この情熱を落語に向けりゃ大会で上位はともかくギリギリ入賞くらいできそう（←入賞は金額じゃねぇぞぉ～）
合計したら結構な金額　自分で買っといて自分でビックリ

会社の源泉徴収票や公民館・福祉施設の支払調書も揃えて出陣
現地ではガードマンが駐車場の案内をしてくれてる・・混んでんのかな・・と思ってたら人は少ない
例の騒ぎで「申告期間延長」だそうで、じゃぁもうちょっとゆっくりしてもよかったんだけどな

まぁ遅くしたっていいことなんてないし、たぶん還付だから早い方がいいよね

係員がマンツーマンで教えてくれる
e-ＴＡＸご存じですか、来年からこちらでお願いします、ってさ

やり方を教わる・・キーボードを叩こうとしたら「あっ、今年は例のことがありますので触らないでください、私がやります」ってことで楽チンに終了
ほんのほんのチョッピリだけど還付金があるそうな・・う・う・うれしい
貧困隠居にはと～っても助かる・・ま、こんなヤツが還付金詐欺にひっかかるんだろ～なぁ

「詐欺被害防止講座」なんて言って自分でひっかかるかも

じじぃ・・って・・ （自分のことは棚に上げ・・）

ごくごくたま～に「朝マック」に行くことがある
貧困なもんで無駄使いはできないが、あまり動かなくなったんで２００円～３００円の朝マックで夕方まで腹が減らない

まぁそれはいいんだけど、行くと必ずじじぃが居る
　　（こんなイメージ）
　　　　

片側ベンチシートで４人掛けテーブルふたつ、８人分でひとつの仕切りになってるところ
ここにＡＭ7：00の開店時から11：50くらいまでず～っと座ってる
たまたま午前中に通りかかったとき中を見たら必ず同じ場所に陣取ってる・・つまり毎日５時間弱過ごしているらしい
ベンチシートに上着とカバン三つを放り出してるから隣のテーブルには誰も近づかない、ノートパソコンにイヤホンを繋いで世界経済か国際政治問題か知らんがキーボードを叩きまくっては腕組みして画面を睨みつけ、時々店内を睨みまわし
「ワシに近づくなバリア」を発散しまくってる
11：50ころには退出するので店員は無視してる
テーブル上にはコーヒーＳサイズがひとつだけ（←税込１００円也）
　　　・・じいさん、何か売り上げに協力しようよ・・

落語やマジックの調べものがあって図書館に行くことがある
平日昼間の図書館をご存じだろうか
じじぃの佃煮ってヤツだ
大きく足を広げ、２～３人分のスペースをとり日経新聞とか日経トレンディとかをこれ見よがしに広げている
「ワシはスポーツ新聞じゃない、日経だぞ」という無言アピール

哀しい・・涙がこぼれそう・・きっと社会的地位はそれなりに高く、エライ人だったんだろうな
　　　・・新聞くらい自宅で購読しようよ・・

昼間の大型スーパーの休憩スペースはじじぃで埋まってる、買い物に付いて行ってジャマになるから待たされてんだろうな
こっちはたいてい覇気がない

公民館などでの講演では「笑いに来たよ」って感じの元気いっぱいのマダムが客席の８～９割（少数の例外はあるけど・・）

じいさん、もっと楽しもうよ

（私はゴルフもパチンコもやらない、そういう人たちから見たら「もっと楽しめよ」ってことかもしれないなぁ）

　　　・・今回はここまで・・

ひまジシャン

全国で仲間の落語会が全滅らしい・・まぁ終息までガマンしかないか・・
前回お伝えしたように私もひとつ延期になっちまってヒマ、広島では１５日まで様子見らしいんだけど２２日の講演予定もあやしい

ひとつ延期になっただけでヒマ、ってのが情けない・・

じゃあ落語の稽古しろよ、ってことなんだけど・・以前から言ってるように
　　「稽古嫌い」なんだよね
努力少なく、多くを望む・・っていうダメ人間ってことがよ～くわかる

まぁさすがに何もしてないわけじゃなくって、１０分ネタの原稿は書き上げた
原稿を工夫するのは大好きなんでね

まだヒマが余ってるんで「今できるマジックネタ」を書き出してみた


　　（保育園に呼ばれたとき保護者さんが描いてくださった・・似てるかな・・）

いつも１０～１５くらいの演目で３０分～８０分くらいかけてる
まぁ「口が８割・手が２割」だからね
で、数えてみたら４０以上あった・・落語より多いんじゃね

もっとも１ネタ５秒なんてのもかなりあるんで・・
平均して「１ネタ（+しゃべり）で５分くらい」だなぁ
演目にやや偏りがあるから、そこをうまく調整すれば同じ所に毎年呼ばれても５年くらいは引っぱれるなぁ・・
講師料を生活費に組み込んでる身としてはちょっと安心

では営業活動に力を入れま～～す